
“it( )te”。
それは薬院大通り沿いの2階にあるカフェ。
名前だけ見てもカフェだと分かりませんよね笑
2階にあるのでit( )teの存在に気づかない方も
いらっしゃるかもしれません。
少しでもit( )teがどんな場所なのか
知っていただければと。
ごゆっくりどうぞ。

About
カフェの名前“it( )te”って?
ってお話
it( )te “イッテ”
一人ですること「一手」
“イッテ”や“ヒトテ”と読む
その間に( )があるから「一手間」
“ヒトテマ”とも読めるかもしれない
独立の意思・工夫・想い、手数や時間
を連想できるかもしれません
視覚的にinformation technology( )手
と解釈するのも面白いかも
ただ実際は一手でやろうとすれば
一人じゃできないもので、
(不動産屋さん)がいて、
(物件オーナーさん)がいて、
(内装施工さん)(業者さん)(税理士さん)
(お客さん)(友人)(家族)・・・
数え切れないほどの方々がいて
初めて成り立つ
逆に言えば、
その方々がいないと
自分はただのカラッポであると、
自分への戒めのような
意味合いもあります
it(色即是空 空即是色)te
swipe

いろんな人に出会い、
いろんな物語が誕生している。
決して完成することはない“it( )te”の本。
今回は最初の8ページをご紹介。

Story
“it( )te”を構成する人たちの物語
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ハマスさん
独立を共にした戦友か。何でも恕し恕せる恩人か。it( )teという装置を創った人。
どこぞの神の悪戯か、前職では弟さんと同僚でした。容姿は違えどビー玉の様に澄んだ綺麗な瞳のそれは同じ。もちろんそこに映る自分も同じ?
色で例えるなら紫・シルバーな印象です。
赤と青、光と闇、specialとgeneral、itと手(te)
相反するものが同居しているとても心地の良い人です。
“二本木”松尾さん同様に、it( )teの成り立ちにはハマスさんを介して出会った方々でいっぱいです。
“Through a gate”鏡の門を潜った先は、“あっち”なのか“こっち”なのか。
たぶん、“そっち”やろ。
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NEW VILLAGEさん
大名に鎮座するセレクトショップ“chalt”さんの生ける伝説石原さんに教えて頂いた、
“NEW
VILLAGE”に入村したのが始まり。
ドラマ“HERO”の名脇役、田中要次演じるバーの主人の名台詞が如く「あるよ」とご紹介頂いたのが弊店アパート“エコール薬院”。
誰しもが新村さんのことを“街の父”と称し、リスペクトが止まない存在です。
開店祝いに頂いた鳩の尾崎人形は、胸を撫でれば地縁が良くなるとか変わらないとか。
なんともいえないかわいい表情。
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Sukita Collect Officeさん
お客さんの半数のお尻はこの方に委ねられている。売り手・買い手、モノの物語を紡ぐ人。
“予定不調和はご愛嬌”何でも許せる鋤田さんの周りには、常に笑ってる人たちがいる気がしてなりません。
音楽にもアツイ鋤田さん。椅子や机を運ぶ階段の登り降りはまさに16ビート。昔引越しのアルバイト先にいた理不尽で鬼のように怖い社員さんより、少し早い。
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二本木さん
自分にとってのThis is Fukuoka“平尾村”にある、ギャラリー“二本木”のオーナー松尾さん。
小さい頃近所に住んでいたら、毎日遊んで欲しかっただろうなって感じの松尾さん家のお兄ちゃん。
とにかく朗らかでとにかく不詳、空っぽの様で豊かさに満ちている。
抽象的な概念から具体的な方法まで、あらゆるモノゴトをブラッシュアップしていただきました。
照明然り、土間然り、it( )teは松尾さんのネットワークを介したものが溢れています。
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Oha/iooさん
“豪華デパ地下ご当地弁当”“美味しくてカラダに効く甘酒”“一生手が止まらない焼き芋”など、ドラえもんの四次元ポケットか!というほどの数々の差し入れをいただき、整骨院までご紹介いただいた自分にとっての福岡の父母。
そんな温かな面とは裏腹に、キレッッキレの審美眼の持ち主たちのギャラリーがオープンしたのは弊店開店の約2ヶ月前。
ハマスさんに連れてってもらったのが最初、it( )teの机やスツール・カウンターを作って頂きました。
二ヶ月ごとのギャラリー企画展は、毎週月曜のジャンプや、幼い頃のTAMIYA模型、もっと昔のクリスマスイブの枕元みたいな、そんなワクワクを毎度思い起こさせてくださいます。
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ヒタキさん
“言葉”の人。石躍さんには“庭”と同じくらい、そんなイメージがあります。
そして、“鋤田さん”と同じくらい、小学校の時に友達だった気がします。
基本関西弁を同じくする石躍さんは、一目会えると落ち着くし、一言話すと和みます。
飛び立つ鳥が、自然に枝葉を剪定する様から採られた、何とも静かで美しい屋号“ヒタキ”。
自分の心のモヤモヤも、いつの間にか自然と剪定してもらってるのかもしれません。
そういう人は、皆“庭師”なのかもしれません。
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NAiさん
“諫早で一番熱い男”そんな呼称とは裏腹に、ポメラニアンですか?と尋ねたくなる程の愛くるしい素敵な笑顔の彰さん。
前職同僚の“爬虫類大好き昆虫ハカセな藤井風”橋本大聖くんに繋いでもらったのがきっかけです。
“店舗がない”naiさんを初めて訪れた時、人柄・センス・美味しさなどなど、全てがある様に感じました。“空”を醸すnaiさんのコーヒーは、何とも美味しく日常的。
“名が大きくなっても愛はそのまま”(勝手に解釈)移転後のNAiさんにも早く伺いたいです。
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凪ぐさん
“凪ぐ”なんて和ぐ屋号なんだ。
彼女と出会ったのは、自分が30歳くらいの時の古巣で福岡に催事に来ていた時、お手伝いに来てくださっていたのが最初です。
福岡に移住してからも特に会う機会が無かったのですが、開店準備中にとあるカフェで偶然ばったり。聞けば彼女も開店準備中とか。
縁ある彼女が開いた縁あるお店は、お婆ちゃん家の様なシロップ製造場。
巡る季節を瓶に閉じ込めて“凪ぐ”なんて、なんて静かで心地良い。
そんな彼女はよく喋る。そしておもしろい。
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こちらがit( )teのメニューです。
小焼ギさんが手がけるものは
veganなお菓子たち。
そしてドリンクは
出会い出逢った選りすぐりたちがラインナップ。
種類多すぎて選べへんって方は
オーナーにおすすめを聞いてみてください♪
おっきなオーナーが
ちっちゃい?なるほど!
なことを呟いていました。
呟きにしてはちょっと長いんですけどね笑
ぜひ耳を傾けてみてください。

Episode
“it( )te”の日常をお届け

02
不便な入口

01
カフェ閉店

03
鳩のベスポジ

様々な“カフェ”のオーナーさん、スタッフさん同様に、挨拶然り、マナー然り、コミュニケーション然り、同じような状況に触れながら、日々過ごしております。
あえて全てを許容し、そのカオスを愉しむ状況をつくってはいるものの、自分の未熟故に実に不快に感じてしまう事も多々。
反省。
ですが、気付いてしまいました。
“カフェ”なんかやっているからだと。
時代や世代や社会や各々の性質の所為にしない為には、そもそも“カフェ”をしてるって思ってやってたからアカンかったぁ〜、反省。
10年後?100年後?の人達が、
“昔は人々が現に会ったり集まったりする場所があってね”
“有機的なモノを現に飲み食いしてね”
なんて事を話してたりすんのかな?
って思ったりすると、決まりました。
てことで、
“カフェ”はやめて、
“現場”始めます。
内容は何も変わりません笑
01
カフェ閉店!?
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実際に来て観ていただかないと、全然分からないかもしれない話をします。
弊店入口は大きな三枚ガラスの引き戸。
最初は三枚全ての左右裏表に“取って”“鍵”をつける予定だったのですが、“機能的に最低限”な施工で、建具屋さん・ハマスさん・自分の中で軽く流れで納得しておりました。
左右の戸は鍵で固定、真ん中の戸で入口の開け閉めを行う程でいざ営業、ぃや、出勤してきた時から少しのめんどくささが始まります。
まず一番奥の戸の鍵を開けてから入ります。
しかし一番奥の戸は中からは鍵がかけられません。
真ん中の戸の鍵を開けます。
外に出て一番奥の戸の鍵を掛けます。
営業します。
退店時、一番奥の戸の鍵を外から開けます。
真ん中の戸の鍵を中から掛けます。
そして一番奥の戸の鍵を外から掛けます。
帰れます。
一般的な出入口よりも、一日2行程×約300日=600行程多いんです。
“手間がかかるヤツ程可愛いもので”とはよく言ったもので、まだその境地には至っておりません。
そしてお客さん、ガラス戸が3枚ともデカすぎて、どれが入口か分からないんですね。
→open・←thank you なんて描いちゃってるんですけど、わからないもんで。
奥の扉を開けようとして閉まってて、一番手前を開けようととして閉まってて、“入れへん!”てなってるんですけど、“真ん中ですわ”思てます。
ですが、この前感動しました。真ん中が全開だったにも関わらず、同じ現象が起きたんです。
なんて綺麗にガラスをピカピカにしているんだろう。
と、そんな不便な扉ですが、それはそれで、“すいませんややこしくて”とか、“全然どこから入ったらいいか分かりませんでした”とか、自然に笑いを伴ったコミュニケーションを自動的に誘発するんですね。
“暑いですね”や“旅行中ですか?”なんて空気を弛める一言を、戸が勝手にやってくれるんです。
“不便さはコミュニケーションを生み出す”を意図も簡単に体現してくれるこのガラス戸は、偶然がもたらした産物か、はたまたハマスさんが意図的に設計した装置なのか。
02
不便な入口
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こんにちは。
開店のお祝いでit( )teの元へ来た者です。
ぁ、鳩です。
割と大きい身体、まぁまぁ派手な羽根、つぶらな瞳の私ですが、なんだかんだ存在感があるようで、店のオーナーさんにも色々と居場所を替えられる日々。
そんなある日、気がつくと私は店の外で天井を見上げておりました。
行き交う人々が私を目にしては笑みを浮かべ、頻繁に写真を撮られます。
“いつから私は推しに?”
そんな儚い想いとは裏腹に、実際は傘立て問題を平和的に解決する手段として、私に白羽の矢が立ったのでした。
カラフルな羽根なんですけど。
“傘立てにブッ刺された鳩、こんなことをするのはきっとこっちの店だろう”と思わせる魂胆。
時に優しさからか、私を鳩のあるべき向きに直してくださる方がいらっしゃったりするのですが、絶妙なサイズ感の格子にブッ刺さった状態は、枠に囚われながらも常に上を向いている囚われの偉人の様で、今にも宇宙へ飛び立とうとしているロケットの様で…
少し心地が良い。
03
鳩のベスポジ
back

“it( )te”
普段は知ることのできないit( )teの物語は
いかがでしたでしょう。
まだここには隠れているもの・ことがたくさん。
実際に店内を覗いて発見してみてください♪
あ、店内にgalleryとかpop upとして
使える場所があるみたい。
展示・出展したい方は気軽に連絡して♪
って言ってるよー!
一緒にit( )teの物語を作っていきましょー!!
